じんせいのあれこれ

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私のいた業界について【通信建設業界】

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 どうも、あけましておめでとうございます、まるでめでたくないことに、会社をや辞めてしまい早4ヶ月経ってしまったヤサカです。
 年明け前のお話ですが、電車に乗っていたり街を歩いているとスーツ姿のフレッシュな若者が仲間と思わしき者たちと歩きながら話しているのが目につくようになりましたね。そう就職活動です。と言っても恐らくは就職説明会だと思います。これから試験ならあんな表情でいないでしょうから。
 で、今回私が書いていく記事は、私のいた業界、タイトルにもある通り、通信建設業界について書いていきます。そろそろ私自身も節目の4ヶ月経ちますし、就職活動をしている学生的にも参考になればと。
 いつも通り、最後までお付き合いいただければ幸いです。

 

 

通信建設業界とは?

 まず、大半の人が分からないであろう通信建設業界とは何ぞやという説明をしていきます。通信建設会社は、所謂NTT が、管理している通信施設の新設やメンテナンスをするのが主な仕事です。管理物の代表はマンホールや電柱ですね。後は、家で使っている電話・通信回線の開設をしてくれたのも通信建設会社の仕事です。
 NTT と勘違いしている人もいるかもしれませんが、NTT は基本的に通信施設の管理等の上流工程が主な仕事であり、通信建設会社は設計や新設の段取り、メンテナンス等の中流工程が主な仕事です。因みに外で暑そうだったり寒そうだったりで頑張っている人達が下請けさんで、実際に手足となり色々と建てたり直したりするのが彼らの仕事です。こちらとしては頭が上がりませんね。 

 で、代表的な会社を挙げておくとコムシス、エクシオ、ミライト等ですかね。個別で記事を書く気はないし書くネタもないので、興味がある方はネットで検索をかければ出てくるのでやってみるといいかもしれません。


通信建設業界の現状
 次に通信建設業界の現状です。私が見てきた印象を一言で表すなら、完成され過ぎた業界、です。では、詳しく書いていきます。
 完成され過ぎている業界と言える理由は2つあります。1つ目は、この業界の将来性は勤めていた頃の記事でも書いていますが、伸びしろがないというのが実情です。日本国内、余程の僻地か無人島、無人の山の中にでもいかない限り、どこでも通信をすることができます、というより下手を打つと山の中でも通信ができたりします(私自身某山の山頂で艦これをしたことがあります)。
 ようは新しく通信施設を建ててもそこから得られる収入は限られているため、どうあっても頭打ちです。だったら海外行けばいいだろ!という人もいるかもしれませんが、発展途上国含めて、通信インフラは完成されているらしいので、進出がとても難しいです。また、インフラ関連はその国の重要施設であることが多いため、新規参入がとても難しいというのもあります。

 2つ目にNTTと通信建設業界の癒着があります。これが、結構ネックです。何がどうネックかというと、会社にいた頃に調べてみて分かりましたが、通信建設会社のトップ及び幹部の大半が元NTT という点で、これが原因で社員の待遇が良くなりません。理由としては、NTT出身者は元請けや下請けの現状を理解していない部分が多々あるため、給料カットを含む、金銭回りの対応がわりと厳しいです。また、NTT幹部と元NTTでは、摩擦を避けようとするようで、強い言い合い(NTTへの金銭面の要求等)に発展しにくいようです。

 そんなこんなな状態なので、業界全体としては伸びしろがないことに加えて、業界を良くしようという機運も低いので、基本的に停滞気味になっています。

 ただし、言い替えれば、NTTを中心とした結び付きの強い業界であるため、この関係性は簡単には崩れません。そのため、会社自体が余程の不祥事を起こさない限り(犯罪行為で金儲けをした等)、NTTがフォローしてくれます。また、安定性も他業界と比べても高いと思います。

 

通信建設業界の良いところ


 次に通信建設業界の良いところのお話です。それぞれ挙げ、詳しく説明していきます。

 

業界全体の安定性が高い
 1つ目に、この記事でも再三述べていますが、とにかく安定性が高い業界です。安定性が高い理由としては、先ほど述べたように業界全体の結び付きの強さがあります。国の重要機密の1つであるインフラ関連ということで、ある一定の信用のある企業以外は参入が難しく、海外系のぽっと出の企業にシェアを持ってかれるという心配はありません。なので、他業界でたまにある海外系の企業にシェアを奪われて潰される心配はありません。また、仮に時代の波に飲まれて潰れてしまっても、同業他社がその地域をフォローすることになるでしょうから、再就職は比較的容易であると考えられます。
 潰れにくく、潰れてもいくらでも潰しが効くのが安定性が高い理由です。ただし、元請けはこの原理が通用しますが、下請けさんは、この原理が通用しないのでご注意を。

 

 

働きやすい業界
 2つ目は、とにかく働きやすいという点です。正直、私自身能力が高いと言えませんが、その私から見ても能力が高いと言いがたい、と思う人が少なからずいます。時たま凄まじいミスをする人がいますが、それですむんだな、と思うくらいにおとがめが軽いです(アクション会議や叱責はあるが)。減給やクビと言ったこともないですし、変なおとがめが無い分、安心して働けます。

 部署や支社次第かと思いますが、比較的風通しの良い職場環境にも感じられましたね。結構フレンドリーな方が多かったです。

  

通信建設業界の悪いところ

 次に悪い方、此方も個別項目で触れていきます。

 

 

給料が安い
 1つ目はこれ、とにかく安いです。大卒で20万円を余裕で切るレベルです。福利厚生がしっかりしている会社ではそこで補填が効きますが、福利厚生が悪い会社だと、安くてやってられないレベルだと聞いています。また、福利厚生の補填でも家庭持ちだと厳しく、出張・転勤がないとやっていけないと言う話です。先ほど述べたように、業界全体が停滞気味なので、給料が上がらないというのも足を引っ張っています。

 

改善される見込みがない

 これは良い点の安定性にも繋がるのですが、再三触れている通りこの業界は上昇傾向や機運がまるでないです。上司や社長はよくこの業界を良くしよう、みたいなことを言いますが、如何せん伸びしろもないのに加えて、会社によっては他の業務・業界に手を出そうとしているようですが、仕事も社員数ギリギリで回していることが多いので、通信関連以外の仕事が難しいです。また、NTTが天下りで上役をやっていることが多いので、元請け・下請けの状況がわからず、改善しようという兆しがないです。

  

総評

総評は、安定性は高いが給料や待遇面が改善されない業界、ですかね。一生、生きていく上で、仕事には困らない業界であるとは言えますし、安全神話も伊達じゃないと思いますが、その一方で、金銭面はどうしようもない状況にあります。

 自分より10歳以上も上の先輩が自分と大して変わらない給料でこき使われている状況を見ていると何だかな、という気持ちになります。しかも、上に立ってこの会社の現状を何とかしようと思っても、親会社の天下りで幹部が埋め尽くされている状況。それに早い段階で気が付いてしまった、理解してしまった、そうなればモチベーションが上がるわけもなく、後の人生をこの会社でだらだら過ごしていくのか、と考えると弾けてしまいました。

 一応は建設関係の知識と資格を得て役所の建設課に就職する、という手段もあるようですが、結局のところ建設関係から離れられない(辞める理由に肉体労働に対する嫌悪感もあった)ので、そちらの道も辞めることに。

 

 いかがでしたか?これが私の見てきた通信建設業界です。会社ごとの違いや私の偏見など、実際には異なるところもたくさんあるかと思いますので、早々に通信建設業界を離職されてしまった若造の意見程度で捉えていただけると幸いです

 

 さて、今回はこんなところですかね。いろいろと記事の更新が遅れて申し訳ありませんでした、忙しさもあったりいろいろありましたが、今後はある程度定期的に更新していけたらなぁ、と思っています。

 では、次回まで、さよなら!